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下着泥棒の手口|問われる罪と逮捕後の流れ

監修者
藤垣 圭介
弁護士
下着泥棒の手口|問われる罪と逮捕後の流れ
目次
  1. 下着泥棒とは?
    1. 下着泥棒をおこなう人の心理
    2. 下着泥棒の検挙率|約50%で逃げ切りは難しい
  2. 下着泥棒で成立する犯罪と法定刑
    1. 窃盗罪|10年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金
    2. 住居侵入罪・建造物侵入罪|3年以下の拘禁刑または10万円以下の罰金
    3. 下着泥棒で問われるその他の罪
  3. 下着泥棒で懲役(拘禁刑)にならないケース・なるケース
    1. 罰金刑や執行猶予で済む可能性が高いケース
    2. 実刑(拘禁刑)になりやすいケース
  4. 下着泥棒で逮捕された後の流れ
    1. 現行犯逮捕・後日逮捕どちらもあり得る
    2. ①逮捕(48時間以内に送検)
    3. ②送検・勾留(最長20日間の身柄拘束)
    4. ③起訴・不起訴の決定
    5. ④裁判・判決
  5. 下着泥棒で逮捕された場合の社会的リスク
    1. 解雇・退学などで現在の立場を失う
    2. 実名報道でネット上に記録が残り続ける
    3. 前科により就職・資格取得・海外渡航が制限される
  6. 下着泥棒をしてしまったら示談で解決を目指す
    1. 示談が成立すると不起訴になる可能性が高い
    2. 示談交渉は弁護士を通じておこなう
    3. 下着泥棒の示談金の相場|10万〜50万円が目安
  7. まだ逮捕されていない場合でも早めに弁護士へ相談すべき
  8. 家族が下着泥棒で逮捕されたらどうする?
  9. 下着泥棒の弁護士相談は「ベンナビ刑事事件」
  10. 下着泥棒に関するよくある質問
    1. Q. 下着泥棒が警察にバレる前でも自首すべき?
    2. Q. 家族に知られずに解決できる?
    3. Q. 再犯を防ぐにはどうすればよい?
  11. まとめ

下着泥棒は、たとえ被害額が数百円であっても窃盗罪として逮捕・起訴される可能性がある犯罪です。検挙率は約50%で、防犯カメラの普及により「その場でバレなかった」としても後日逮捕されるケースは珍しくありません。

逮捕されれば最長23日間の身柄拘束に加え、実名報道や解雇といった社会的リスクも伴います。一方で、早い段階で弁護士に相談し、被害者との示談を成立させることで、不起訴=前科なしとなる可能性は十分にあります。

この記事では、下着泥棒で問われる罪と刑罰・逮捕後の流れ・不起訴を目指すための具体的な対処法まで解説します。

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下着泥棒とは?

下着泥棒とは、他人の下着を無断で盗む行為のことで、窃盗罪(刑法235条)にあたります。一般的な窃盗とは違い、金銭目的ではなく性的な関心から行われるのが特徴です。警察の実務では色情ねらいと呼ばれることもあります。

よくある手口は、以下のとおりです。

  • ベランダの洗濯物を外から持ち去る
  • コインランドリーで放置された衣類を持ち去る
  • 住居に侵入して盗む
  • 更衣室やロッカーから盗む

手口によっては、窃盗罪だけでなく住居侵入罪などが加わることもあります。

また、下着1枚が数百円であっても、窃盗罪の成立に被害額の大小は関係ありません。実際に逮捕や前科につながるケースもあり、軽い行為ではありません。

下着泥棒をおこなう人の心理

下着泥棒の動機は、大きく分けて次の4つです。

  • 性的フェティシズム:下着そのものに性的興奮を覚え、手に入れること自体が目的
  • 窃盗症(クレプトマニア):盗む行為の緊張感や達成感に依存している
  • ストレスの発散:仕事や人間関係のストレスから衝動的に犯行に及ぶ
  • ストーカー行為の一環:特定の相手への執着から、その人の下着を狙って盗む

「やめたいのにやめられない」と感じている場合、それは意志の弱さではなく、精神医学的な治療が必要な状態かもしれません。

ただし、心理的な問題を抱えていても犯罪であることに変わりはなく、心神喪失などの例外的な場合を除き刑事責任は免れません。再犯を防ぐには、弁護士を通じて専門の医療機関やカウンセリングにつなげることが大切です。

下着泥棒の検挙率|約50%で逃げ切りは難しい

下着泥棒の検挙率

色情ねらいは、およそ2件に1件が検挙されています。警察庁の犯罪統計によると、令和7年の認知件数は3,918件、検挙件数は1,904件で、検挙率は約49%です。

年度 認知件数 検挙件数 検挙率
令和5年(2023年) 4,995件 2,459件 約49.2%
令和6年(2024年) 4,043件 2,021件 約50.0%
令和7年(2025年) 3,918件 1,904件 約48.6%

認知件数は減少傾向にあるものの、検挙率は毎年ほぼ5割で推移しており、2件に1件は捕まる状況に変わりはありません。

「その場でバレなかった」としても安心はできません。住宅街やマンション、コインランドリーの防犯カメラから犯人が特定され、数か月から数年後に逮捕されるケースもあります。

参考:犯罪統計(確定値)|警視庁

下着泥棒で成立する犯罪と法定刑

下着泥棒で問われる犯罪は、窃盗罪が基本です。敷地・ベランダ・室内に立ち入った場合は、住居侵入罪や建造物侵入罪も別途成立します。

住居侵入と窃盗が重なった場合は牽連犯(刑法54条1項)として、重い方の刑で処断されます。窃盗罪の法定刑が重いため、実質的に窃盗罪の刑で裁かれることになります。

罪名 条文 法定刑
窃盗罪 刑法235条 10年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金
住居侵入罪・建造物侵入罪 刑法130条 3年以下の拘禁刑または10万円以下の罰金
事後強盗罪 刑法238条 5年以上の拘禁刑
強盗致傷罪 刑法240条 無期または6年以上の拘禁刑
ストーカー規制法違反 ストーカー規制法18条・19条 1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金(禁止命令違反)

なお、2025年6月施行の改正刑法により、懲役刑と禁錮刑は拘禁刑に一本化されました。名称は変わりましたが、刑の重さ自体に大きな変化はありません。

窃盗罪|10年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金

他人の財物を窃取した時点で、窃盗罪が成立します。(刑法235条)下着1枚でも財物に該当し、金額の大小は犯罪の成立に影響しません。

(窃盗)

第二百三十五条 他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の拘禁刑又は五十万円以下の罰金に処する。

引用元:刑法 | e-Gov 法令検索

ベランダの洗濯物を外から取る行為やコインランドリーからの持ち去りなど、敷地への侵入を伴わない場合は窃盗罪のみが成立します。

なお、実際に盗めなかった場合でも、未遂として処罰されます。刑法243条

関連記事:窃盗罪に該当する行為と罰則|窃盗事件で弁護士に相談すべき4つの理由

住居侵入罪・建造物侵入罪|3年以下の拘禁刑または10万円以下の罰金

下着を盗むために他人の住居や建物に無断で立ち入った場合、窃盗罪とは別に住居侵入罪・建造物侵入罪が成立します(刑法130条)。

(住居侵入等)

第百三十条 正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、三年以下の拘禁刑又は十万円以下の罰金に処する。

引用元:刑法 | e-Gov 法令検索

たとえば、マンションのベランダによじ登って洗濯物を盗む行為は、窃盗罪に加えて住居侵入罪にも問われます。ベランダは住居の一部と解釈されるため、部屋の中に入っていなくても成立し得ます。

窃盗罪と住居侵入罪が同時に成立する場合は「牽連犯(けんれんぱん)」として扱われ、重い方の窃盗罪の刑(10年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金)で処断されます。

関連記事:住居侵入罪とは?3つの成立条件や刑罰・処分を軽くする方法を解説

下着泥棒で問われるその他の罪

下着泥棒に関連して、事後強盗罪・ストーカー規制法違反・常習累犯窃盗罪が成立する可能性もあります。

見つかって逃げる際に相手を突き飛ばせば、事後強盗罪(刑法238条)に該当する可能性もあり、法定刑は5年以上の拘禁刑です。ケガをさせれば強盗致傷罪(刑法240条)となり、無期または6年以上の拘禁刑と格段に重くなります。

特定の人物の下着を繰り返し狙う犯行は、ストーカー規制法違反に問われる可能性があります。盗撮を伴えば迷惑防止条例違反又は性的姿態等撮影罪も別途成立する可能性があります。

また、過去10年以内に窃盗で6ヶ月以上の実刑を3回以上受けている場合は、常習累犯窃盗罪として3年以上の拘禁刑が科されます。通常の窃盗罪なら罰金刑で済む可能性があっても、この罪では必ず拘禁刑となります。

関連記事:ストーカー規制法違反にあたる行為とは?ストーカー行為の具体例と罰則や逮捕後の流れ

下着泥棒で懲役(拘禁刑)にならないケース・なるケース

初犯か常習か、示談が成立したかどうかで、処分は大きく変わります。

処分 主な条件
不起訴(起訴猶予) 初犯・示談成立・軽微な被害
罰金刑・執行猶予付き拘禁刑 初犯・反省の態度あり・余罪少数
実刑(拘禁刑) 常習・前科あり・住居侵入・余罪多数・示談不成立

初犯で被害が軽微であれば、示談の成立によって不起訴になる可能性が十分あります。一方、前科があったり住居侵入を伴う犯行では、実刑のリスクが高まります。

罰金刑や執行猶予で済む可能性が高いケース

初犯で被害品が少量、かつ被害者との示談が成立していれば、不起訴となる可能性が十分あります。不起訴であれば前科はつきません。起訴された場合でも、以下のような事情があれば罰金刑や執行猶予で済む可能性が高くなります。

  • 初犯で前科がない
  • 被害額が少額で、盗んだ点数が少ない
  • 被害者との示談が成立し、被害弁償が済んでいる
  • 本人が深く反省している
  • 定職に就いている、治療を受けているなど再発防止の環境が整っている

執行猶予中は日常生活を送ることができます。ただし、実刑を免れた場合でも、罰金刑・執行猶予のいずれも前科にはなります。

実刑(拘禁刑)になりやすいケース

実刑とは、執行猶予がつかず実際に刑務所に収容される刑のことです。以下のような事情が重なると、実刑のリスクが高まります。

  • 前科がある・再犯である
  • 余罪が多数ある
  • 押収品が大量に見つかった
  • 住居侵入を伴っている
  • 被害者との示談が成立していない

特に、過去に窃盗で有罪判決を受けた人が再び犯行に及ぶと、常習累犯窃盗罪が適用されることがあります。盗犯等防止法3条)法定刑は3年以上の拘禁刑で、実務上、執行猶予がつくことはほぼありません。

また、住居侵入を伴う犯行は悪質性が高いと評価され、量刑が重くなる傾向があります。過去には、執行猶予中の身でありながら再び女性宅に侵入して下着を物色し、現行犯逮捕された事例も報道されました。執行猶予中の再犯は猶予が取り消され、前の刑と合わせて服役することになります。

参考:元俳優が〝下着泥棒〟目的でまた逮捕 闇にまみれて物色「強い緊張感を味わいたかった」 | 東スポWEB

下着泥棒で逮捕された後の流れ

下着泥棒で逮捕された後の流れ

逮捕から起訴・不起訴の決定まで、最長でも23日間で進みます。この間、逮捕後72時間は家族であっても原則として面会できず、本人と話せるのは弁護士だけであるのが通常です。最初の72時間にどう動くかが、その後の結果を大きく左右します。

全体の流れは以下のとおりです。

  1. 逮捕(48時間以内に送検)
  2. 送検・勾留(最長20日間の身柄拘束)
  3. 起訴・不起訴の決定
  4. 裁判・判決

現行犯逮捕・後日逮捕どちらもあり得る

下着泥棒の逮捕には、現行犯逮捕と後日逮捕の2つのパターンがあります。

現行犯逮捕は、犯行をその場で住人や通行人に目撃され、取り押さえられるケースです。令状は不要で、一般人でも逮捕できます。

後日逮捕は、防犯カメラの映像や被害届をもとに捜査が進み、逮捕状が発付されてから逮捕されるケースです。捜査員が自宅を訪れる、任意同行を求められる、電話で呼び出されるなど、パターンはさまざまです。犯行から数ヶ月〜数年後に逮捕されることもあります。

なお、警察からの電話は事情聴取が目的の場合が多いですが、拒否し続けると逮捕の可能性をかえって高めることになります。

①逮捕(48時間以内に送検)

逮捕されると警察署の留置場に入れられ、取調べが始まります。取調べでの供述は調書に記録され、後の裁判で証拠として使われる可能性があります。

逮捕直後から黙秘権が保障されており、不利な供述をする必要はありません。焦って不用意な発言をしないためにも、早い段階で弁護士のアドバイスを受けることが重要です。

捕後に呼べる弁護士には、当番弁護士・国選弁護人・私選弁護人の3種類があります。当番弁護士は無料で1回接見でき、逮捕直後から呼べます。

国選弁護人は費用がかからない代わりに、勾留後でないと選任できません。勾留を回避する活動ができるのは私選弁護人だけなので、可能であれば早い段階で私選弁護人を選任するのが理想です。

関連記事:私選弁護人と国選弁護人の違いは?両者のメリット・費用相場を紹介

②送検・勾留(最長20日間の身柄拘束)

逮捕後48時間以内に、事件は検察官へ引き継がれます(送検)。検察官は24時間以内に、引き続き身柄を拘束するかどうかを判断します。

拘束が必要と判断されると、勾留として原則10日間、延長でさらに10日間、合計最長20日間の身柄拘束となります。

逮捕から勾留満期までの最長23日間は、自宅に帰れません。無断欠勤が続くことで会社や学校に事情を説明せざるを得なくなり、逮捕が発覚するきっかけになります。

③起訴・不起訴の決定

勾留期間中に、検察官が起訴・不起訴を判断します。不起訴となれば前科はつかず、身柄も解放されます。

不起訴(起訴猶予)を得るには、被害者との示談が成立していること・初犯であること・再犯防止に取り組んでいることなどが重要です。

起訴された場合は、書面のみで罰金刑が決まる「略式起訴」と、法廷で裁判が開かれる「正式起訴」の2種類があります。略式起訴は公開の裁判が開かれないため負担は軽いですが、前科はつきます。

関連記事:略式起訴とは?前科は付く?手続きの流れや正式起訴との違いをわかりやすく解説

④裁判・判決

正式起訴された場合は刑事裁判が開かれます。日本の刑事裁判の有罪率は99%を超えており、起訴された時点で無罪を勝ち取るのは極めて難しいのが現実です。

量刑は、余罪の有無や示談が成立しているかどうか、本人の反省の程度、再犯防止への取り組みなどによって変わります。起訴された後でも、示談や治療への着手は刑を軽くする材料になります。

また、起訴後は保釈請求が可能です。保釈金を納付すれば一時的に身柄が解放され、裁判を待つ間も日常生活を送ることができます。

下着泥棒で逮捕された場合の社会的リスク

下着泥棒で逮捕されると、刑事罰だけでなく、仕事や家庭、その後の人生にも大きな影響があります。家族に知られずに済むことはほとんどなく、信頼関係が崩れて離婚に至るケースも少なくありません。

こうしたリスクを少しでも抑えるには、早い段階で弁護士に相談することが大切です。ここでは、具体的にどのような影響があるのかを見ていきます。

解雇・退学などで現在の立場を失う

逮捕されると、会社を解雇されたり、学校を退学になる可能性があります。勾留されると最長23日間は自宅に帰れないため、職場や学校に長期間の無断欠席が続き、そこから逮捕が発覚するケースが大半です。

会社員の場合、業務外の犯罪であっても、会社の信用を損なうとして懲戒解雇の対象になり得ます。学生の場合は、停学や退学処分を受ける可能性があり、不起訴になっても学校独自の処分が下されることがあります。

早期に身柄が解放されれば、職場や学校に知られる前に対応できる可能性が残ります。

実名報道でネット上に記録が残り続ける

実名で報道されると、ネット上に記録が残り続けます。転職や結婚、近所付き合いなど、事件が終わった後の生活にも影響が残ります。

どのような事件が実名報道されるかは報道機関の判断ですが、公務員や教師などは報道されやすい傾向があります。一度ネットニュースに載ると記事の削除は難しく、名前を検索すれば誰でも見られる状態が続きます。

報道される前に示談を成立させ、不起訴を得ることが重要です。

前科により就職・資格取得・海外渡航が制限される

前科がつくと、その後の生活にさまざまな制限がかかります。

就職活動では、履歴書に賞罰欄がある場合、前科を記載しなければなりません。面接で聞かれた場合も正直に答える必要があります。

また、弁護士・医師・教員など、前科によって資格の取消しや制限を受ける職業もあります。海外渡航でも、ビザ申請時に犯罪歴を問われる国があり、入国を拒否される可能性があります。

不起訴であれば前科はつきません。こうした制限を避けるためにも、示談を成立させて不起訴を得ることが重要です。

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下着泥棒をしてしまったら示談で解決を目指す

下着泥棒をしてしまったら示談で解決を目指す

下着泥棒で逮捕された場合、最も現実的な対処法は被害者との示談です。示談とは、加害者が被害者に謝罪し、被害を弁償することで当事者間で解決する手続きです。

示談が成立しているかどうかが、不起訴か起訴かの分かれ目になることが多く、特に初犯では結果を大きく左右します。

示談が成立すると不起訴になる可能性が高い

示談が成立すれば、不起訴になる可能性が大きく高まります。特に、被害者が「これ以上の処罰は望まない」という意思を示している場合は、検察官が不起訴と判断するケースが多いです。

不起訴になれば前科はつかず、解雇・退学・実名報道といった社会的リスクも大きく軽減できます。すでに起訴された後であっても、示談が成立していれば量刑が軽くなり、執行猶予がつきやすくなります。

示談のタイミングは早いほど有利です。勾留中に成立すれば起訴前の釈放も期待でき、逮捕前であれば在宅処理で終わる可能性もあります。

示談交渉は弁護士を通じておこなう

示談交渉は必ず弁護士を通じておこないましょう。下着泥棒の被害者は強い恐怖心や嫌悪感を抱いていることがほとんどです。加害者本人が直接接触するとストーカー扱いされたり、示談交渉自体が困難になるおそれがあります。

弁護士であれば警察官や検察官を通じて被害者の連絡先を取得でき、被害者側も弁護士が相手であれば交渉に応じやすくなります。示談の成立を急ぐためにも、できるだけ早く弁護士に依頼することが大切です。

下着泥棒の示談金の相場|10万〜50万円が目安

窃盗のみで住居侵入を伴わない場合は10万〜20万円程度、住居侵入を伴う場合は30万〜50万円以上が目安です。

状況 示談金の目安
窃盗のみ(侵入なし) 10万〜20万円程度
住居侵入を伴う場合 30万〜50万円以上
ストーカー的な態様・複数回 50万円以上になるケースも
被害者が引っ越しを希望 上記に加えて引っ越し費用が加算

示談金は、被害品の数・被害者の精神的苦痛の大きさ・余罪の数などによって変わります。

住居侵入を伴う場合は被害者の恐怖感が強く、金額が高くなる傾向があります。被害者が「もうこの家には住めない」と感じた場合、引っ越し費用が加算されることもあります。

まだ逮捕されていない場合でも早めに弁護士へ相談すべき

「まだ警察が来ていない」としても、早めに弁護士へ相談しておくことで、取れる選択肢が大きく広がります。

窃盗罪の公訴時効は7年、住居侵入罪は3年です。数年前の犯行でも、時効が成立するまで逮捕のリスクは消えません。警察が来ていないのは、捜査が進んでいないのではなく、証拠固めに時間をかけているだけという可能性もあります。

弁護士には守秘義務(弁護士法23条)があるため、相談内容が警察や第三者に漏れることはありません。「相談したら通報されるのでは」という心配は不要です。

逮捕前に相談しておけば、自首すべきかどうかの判断や、示談交渉への先行着手など、逮捕後では難しい対応が可能になります。まだ大丈夫と先送りにせず、早めに動くことが大切です。

家族が下着泥棒で逮捕されたらどうする?

逮捕の連絡を受けたら、すぐに弁護士を探して接見を依頼しましょう。逮捕後72時間は原則として弁護士以外面会ができず、本人に取調べの対応をアドバイスできるのは弁護士だけです。

弁護士は取調べへの助言に加え、早期の身柄解放(勾留阻止・保釈請求)に向けて動いてくれます。勾留が決定した後は家族も面会が可能になり、衣類や現金などの差し入れもできます。

家族が早い段階で準備しておきたいのは、主に以下の3つです。

  • 弁護士費用の工面
  • 示談金の準備
  • 起訴された場合の保釈金の用意

本人に代わって弁護士を探す際は、刑事事件の実績が豊富で、すぐに接見に行ってくれる事務所を選ぶことが大切です。

関連記事:刑事事件の弁護士選びで失敗しない4つのポイント|土日・夜間相談OK

下着泥棒の弁護士相談は「ベンナビ刑事事件」

ベンナビ刑事事件」は、刑事事件に強い弁護士を簡単に検索できるポータルサイトです。地域と相談内容を選ぶだけで弁護士を検索でき、さらに以下の条件で絞り込むことができます。

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分割払いに対応している事務所も多いため、費用面が不安な方でも相談しやすい環境が整っています。

刑事事件はスピード勝負です。「どうすればいいかわからない」という段階でも、まずは相談してみてください。

下着泥棒に関するよくある質問

最後に、下着泥棒に関して、よくある質問とその回答をまとめました。気になる質問があればぜひ回答をチェックしてみてください。

Q. 下着泥棒が警察にバレる前でも自首すべき?

自首にはメリットがありますが、必ずすべきとは限りません。まずは弁護士に相談してから判断しましょう。

自首すれば刑の減軽(刑法42条)が認められる可能性があり、量刑で有利に働きます。逃亡のおそれがないと判断されれば、逮捕を回避できるケースもあります。

ただし、自首すれば必ず減軽されるわけではなく、タイミングや方法を誤るとかえって不利になることもあります。また、警察がすでに捜査を開始していた場合は、法律上の自首にはなりません。ただしその場合でも出頭として扱われ、情状面では有利に働きます。

いずれにしても自己判断で動かず、弁護士と方針を決めたうえで行動してください。

Q. 家族に知られずに解決できる?

逮捕されず在宅事件として処理されれば、家族に知られずに解決できる可能性はあります。

逮捕・勾留された場合は警察から家族へ連絡が入るのが一般的で、知られずに済ませるのはほぼ不可能です。

逮捕前の段階で弁護士に相談し、示談を先行して成立させることが、家族に知られないための最も現実的な方法です。

Q. 再犯を防ぐにはどうすればよい?

専門の医療機関で治療を受けることが最も有効な方法です。窃盗症(クレプトマニア)や性依存に該当する場合は、認知行動療法やカウンセリングなどの治療プログラムがあります。

弁護士に相談すれば、対応している医療機関を紹介してもらえることもあります。治療プログラムへの参加実績は、裁判で再犯防止策として提出でき、量刑にも有利に働きます。

関連記事:クレプトマニア(窃盗症)とは?無罪になる?診断基準や逮捕時の対処法を解説

まとめ

下着泥棒は、被害額が小さくても逮捕や重い刑罰につながる犯罪です。住居侵入を伴えば罪が重なり、再犯であれば実刑の可能性も高まります。

逮捕されれば最長23日間の身柄拘束・実名報道・解雇や退学など、その後の人生に大きな影響が及びます。こうしたリスクを避けるには、被害者との示談を早期に成立させることが効果的な方法です。

「警察がいつ来るか不安」「前科をつけたくない」と悩んでいるなら、手遅れになる前に刑事事件に強い弁護士へ相談してください。

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